術式によって異なります。
エピレーシックやLASEKでは、角膜の上皮でフラップを作成するため、角膜上皮の再生にあわせてフラップはなくなりますので、その心配はありません。
フラップを除去するPRKについても同様にその心配はありません。
ただし、レーシックとイントラレーシックについては、質問のとおりフラップがずれる危険性が生涯にわたってあるといえます。
レーシックとイントラレーシックは、フラップを作成し、エキシマレーザー照射後に元に戻すのですが、術直後は眼の持つポンプ作用によって吸着している状態のため、目を擦ったりするとフラップがずれてしまうことがあります。その予防策として、昼間は保護めがね、就寝時は眼帯を着用することが必要となります。
1週間程度で、保護めがねや眼帯は必要なくなりますが、再生機能のある角膜上皮以外の部分は吸着した状態のままになります。その後、時間が経つにつれて他の部分も癒着して、より強固に蓋が閉められた状態になります。
しかし、フラップは残ったままですので、何らかの理由でフラップの吸着力より強い力が働けば、フラップがずれる危険性はゼロではありません。
ただし、格闘家などの特殊な職業の人は別ですが、日常生活において眼に強い衝撃を受ける事態というのはまずありえないと思いますし、さほど心配する必要はないかもしれません。
もしフラップがずれる危険性を回避したいのであれば、術後暫く鈍痛が伴うこともありますが、エピレーシックやPRKを検討されるのも良いかと思います。