1881年創業し、実に今年(2008年)で127年という長きに渡って、日本の眼科を牽引してきた井上眼科病院の見学に行ってまいりました。実際、スタッフの方に院内を案内してもらい、色々と質問してきたのですが、100年以上の総合眼科として続いてきただけのクリニックには、確固とした理由があるなという感想を持ちました。そんな井上眼科病院のレーシックについてご紹介します。
今回訪問させていただいた井上眼科病院は、JR御茶ノ水駅から徒歩1分という大変便利な場所に立地しています。実に127年(2008年現在)にわたって日本の眼科医療を牽引してきた歴史と実績を誇るクリニックの経営理念とは・・・
患者様第一主義をモットーとする総合眼科、井上眼科病院
井上眼科病院に訪問し、医師やスタッフの方々と話をする中で、一番印象に残ったのは、その経営理念です。
井上眼科病院では、「患者様第一主義」を最優先事項としており、来院した患者さんの立場にたった診療を行っており、そのために様々な取り組みを行っていました。
また、「実証医学(EBM)に基づいた検査と治療」を実施することを心掛けており、眼の病気について、先入観を持たず、あくまでも眼科学の基本に基づいて検査と治療を行っているとのことです。
「眼の総合病院の確立」を目指しており、あらゆる眼疾患の患者さんに満足される病院になるよう努めており、地域医療にも力を入れているようです。
一世紀を超える実績に裏づけされた「患者様第一主義」。井上眼科病院の歴史について紹介します。
患者様第一主義に根ざした井上眼科病院の歴史
一世紀を超える歴史と実績を誇る老舗総合眼科病院、井上眼科病院の歴史(表1)を紐解くと、社会変化の波にもまれつつも、その根底には患者さんを一番に考える姿勢が見て取れ、現在の「患者様第一主義」の素地が古くからあったことがうかがい知れます。
特に、医療法人の認可を受けた後は、増え続ける患者さんとその要望に応えるために、井上眼科病院の新設・移転、分院開設、診療所の設置、機能の集約と専門クリニックの新設など、まさに「患者様第一主義」をベースとした沿革が進められています。
また、レーシックは厚生労働省がエキシマレーザー屈折矯正手術を認可した直後から導入しており、視力矯正手術もいち早く取り入れた眼科病院です。
尚、井上眼科病院には、「目の歴史資料館」があり、戦前の患者さんのカルテや遠見視力表、医療器具などが展示してありますので、興味のある方は、一度訪問されてみるとよいでしょう。
ちなみに、2008年2月に院内の改装工事が終了し、リニュアルオープンしておりますので、新しくパワーアップした井上眼科病院の「眼の相談室」に相談しに行くのもよいかもしれません。
表1 井上眼科病院の歴史
1881年 | 井上眼科病院創業 |
1923年 | 関東大震災で井上眼科病院の焼失 |
1929年 | 井上眼科病院の再建 |
1945年 | 大空襲による罹災患者1000余人の治療 |
1971年 | 医療法人の認可を受ける |
1981年 | 井上眼科病院の新築・移転(東京・お茶の水) |
1991年 | 分院の西葛西・井上眼科病院を開設 |
1993年 | 外神田診療所の開設(検診と治療を同時に行う) |
1993年 | コンタクトレンズ相談室・駿河台診療所開設(菱信ビル2・3階) |
1997年 | 駿河台診療所に小児科外来、神経眼科外来を新設(菱信ビル1階) |
1999年 | お茶の水・眼科クリニック開設(屈折矯正手術主体) 駿河台診療所に「目の相談室」を設置 |
2000年 | 外神田診療所を駿河台診療所に移転(菱信ビル4階) |
2004年 | 西葛西 井上眼科クリニックの開設(コンタクトレンズ専門) 西葛西 井上眼科こどもクリニックの併設(若年者専門) 財団法人日本病院機能評価寄稿から病院機能評価の認定取得 |
2006年 | お茶の水・井上眼科クリニック開設(予約制外来専用,新お茶の水ビルディング19階・20階) お茶の水・井上眼科クリニックが日本のユニバーサルデザイン研究機構の「使いやすさ検証済施設」の認証第1号を取得 |
2008年 | 井上眼科病院の改装オープン |