当日は、屈折矯正外来担当医大野建治先生により、レーシックについて以下のような説明が行われました。
- 近視矯正手術の国内外の動向
- 近視、遠視、乱視について
- 角膜について
- 近視の矯正方法
- コンタクトと屈折矯正の比較
- 老眼について
- 近視手術の種類
- レーシックの手術方法
- 手術後の問題点
- レーシックの適応と不適応
- レーシックの満足度調査結果
- 手術前後の流れ
- 術後の日常生活
- 費用と支払方法
- 東京医療センターの特徴
このように、東京医療センターの説明会の内容は大変充実しており、また大野先生の説明も大変丁寧でわかりやすかったです。
この中で特に興味深かったのは、実際に手術を受けた患者さん(113名)の術後の満足度の調査結果で、実に94%の患者さんが満足(大変満足50%,満足44%)しているということです。 この理由としては、東京医療センターでは、レーシック希望者には無料説明会の参加を義務付けており、ここでレーシックのメリットだけでなく、合併症や術後の注意事項などデメリットも十分に理解した上で受けてもらっていることがあると思います。加えて、手術に至るまでに、適応検査、血液検査、術前オリエンテーション、サイプレジン検査、術前再検査と十分な検査を実施した上で、レーシックを実施していることがあると思います。 更に術後1年間の定期検診(翌日、1週間、1ヶ月、3ヶ月、半年、1年)はもちろん、それ以降も1年ごとに案内を出して、術後のフォローアップを十分行っていることも、満足度が高い理由ではないかと思います。(ちなみに術後1年間の定期検診は無料ですが、それ以降は検査1回につき3150円かかります。)
このように無料説明会での十分な説明と術前及び術後のしっかりとした検査により、患者さんとの信頼関係を築く努力によって、患者さんが満足されているのではないかと思います。
国立病院機構東京医療センターのレーシック無料説明会の大きな特徴は、レーシックに関する情報を包み隠さず患者さんに提供している姿勢にあるといえます。
実際に大野先生による説明は、大変詳しく、体験者の自分にとっても新たに理解できたものもありました。 ただその一方で、詳しすぎるが故に、逆にレーシックに対して抵抗感を強める患者さんも増えるのではないかと思ったほどです。
この点に関して、説明会終了後、大野先生に質問したところ、「重要なのは良い面も、悪い面も包み隠さず説明することで、患者さんに選択肢を与えることです。」という回答をいただきました。 このスタンスについては、私自身大いに賛同できるところです。なぜなら、レーシックは、効果に個人差がある手術であり、そのことを患者が十分に理解しているかどうかで、術後の満足度は大きく変わってくるからです。
こうした姿勢によって、レーシックを受けることをやめる患者さんもいるとは思いますが、それを十分理解(覚悟)した上でレーシックに臨む患者さんにとっては、大変有意義な説明会ではないかと思います。
最後に、他院で既に視力矯正を受けた体験者にも関わらず、快く無料説明会に招待いただきました大野先生をはじめ、スタッフの方々に感謝いたします。